ちょっと曖昧な「演繹と帰納法」の復習
ビジネスでも使われる演繹思考

演繹法と帰納法という言葉をどこかできいたことはあるでしょうか?
なんとなく聞いたことあるけど、どんな概念だったかを忘れてしまった方が多いのではと思っています。その内容を、かんたんな例を通して、覚えてしましょう。

まず、帰納と演繹の言葉の定義を見直してしましょう。

帰納:いくつかの具体例から全体に通じる理論やルールを推し量ること
演繹:全体に通じる理論やルールを個別の具体例にあてはめて推し量ること

とはいえ、定義だけきいてもイメージが沸かないと思いますので
幽霊を例(霊?)に!笑、まずは大枠を掴んで貰えればと思います。

(1)私も、Aくんも、Bくんも、幽霊は見たことがない。
→だから幽霊はいないと言えるだろう
と考えるのが、具体例から一般論を導いているので、帰納です。

(2)幽霊はいない。
→だから私も、Aくんも、Bくんも幽霊を見ることはないだろう。
と考えるのは、一般論を具体例に当てはめようしているのが演繹です。

■演繹的思考
一般的な事象やルールを当てはめて類推すること!

 

■演繹の使い方の例1

 

■演繹の使い方の例2

ある6月開催予定のイベントを、屋内でやったほうがいいのか、屋外でやったほうがいいのかを演繹的に考えてみると、下記のように整理できます。

イベントの開催月はである6月は、日本に住んでいれば一般的に梅雨季節で、雨の日が多いことは言えますよね。

その場合は、屋内で開催すべきという結論を容易に導くことができますが、この中で見落としてはならないのは、一般論や前提の多くは省略されているため「隠れた前提」はなにか?という確認やすり合わせです。

このケースの場合の隠れた前提は、

・雨が降ると、屋外イベントの参加者は減る。
・雨が降っても、屋内イベントの参加者は減らない。
ということが、当事者メンバーの中で認識/共有化できているかどうか
が鍵にもなります。

ですから、この前提条件が過去の事例からデータ(雨が降った日に屋外イベントの参加者が例年に比べ減ったなど)として示せると
更に確度が高まり、説明しやすくなると思います。

■演繹の限界

ただし、演繹法も当然万能ではありません。
以下の点に留意しながら、使う必要があります。

・そもそもの理論(一般論)が間違っている可能性がある
・理論(一般論)が適用できる範囲が限定的である
・論理的に考える機会を奪う

一般論を個別の具体例にあてはめて考えるのは、
「今回もそうだろう」という推測の域をでません。

また、その一般論の隠れた前提条件が何かを明らかにしておかないと
誤った推論が導かれててしまうことがあります。

■まとめ
全体に通じる理論やルールを個別の具体例にあてはめて推し量ることを演繹法
と呼ぶ。演繹的思考では、そのルールや前提が正しいかを常に疑う
刻々と変化する中で、過去の事象から導き出されたルールや前提が
あてはまるわけではない。

最後に、きちんと理解できたかの確認のテストです
時間があるようであればTRYしてみてください。

・次のうちから正しく演繹を使っている例を答えてください。
使い方が間違っている場合は、どこがおかしいのかも指摘してください。
(A)「夢は必ず叶う。だから、君も夢を持つべきだ」

(B)赤ワインは室温で飲むものだから、明日飲む赤ワインもセラーから出して
部屋の中においておこう。

(C)別れたカップルにアンケートを取ると、デートで行った場所の第一位はディズニーランドらしい。今度のデートでディズニーランドはやめておこう

※次回は、帰納法についての復習記事を掲載します。

なお問題は(A)(B)(C)すべて演繹的に間違っています。
(A)「夢は必ず叶う」という一般論が正しくありません。
夢を抱いて一生懸命努力しても、夢が叶わなかった人がいるから

(B)赤ワインは室温で飲むのが常識。ですが、あくまでフランスの気候においてのことであり、日本のちょっと高い室温であてはまりません。
一般論が地域限定ということを見落としてはいけません。

(C)別れたカップルに聞いているのだから、アンケートとった対象は、全員恋人と別れた経験を持つ人たちであることに注意しましょう。このようなアンケートの取り方をしても、デートを行った場所を聞いても、単に人気のあるデートスポットと変わらない結果になることでしょう。

本記事は、ビジネス×数学=最強 永野裕之著を参考にしています

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